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保険診療費用のご案内

Ⅰ保険診療

当院で受けられる診療に関する主な費用についてご案内いたします。以下の金額はすべて健康保険適用時の患者様ご負担額の目安です(自己負担割合が1割~3割の場合の概算)。なお、当院では小児や高齢者・障がい者の方の特別料金について個別に記載しておりません(一部年齢により自動的に加算される項目はあります)。実際の負担額はご加入の保険や自己負担割合により異なる場合があります。これは国に定められた費用であり、診療報酬改訂により変動があることをご了承ください。 

公に発表されているものではあまりに複雑でわかりにくく、実際に受診された患者さまにだいたいのイメージが付きやすいようになるべく簡素にまとめてみましたが、それでも大変な記載量となってしまいました。保険医療機関はこのように、必要な検査や医学的知識を基にした診断を組み合わせることで料金を頂いております。診断点数は1点で10円の計算となります。健康保険が適応とならない全額自己負担となる場合は点数×10の値段が発生してしまう計算となります。

診察料(外来の診療費)

初診料および再診料は、医師の診察に対してかかる基本的な費用です。初めて受診される際に初診料、2回目以降の受診では再診料がかかります。

項目 点数 患者負担額(約・1~3割)

初診料(初めての受診)

291点(※オンライン診療:253点)

約290~870円

再診料(2回目以降の診察)

75点

約80~230円

初診料は他の医療機関からの紹介状なしに初めて受診された場合にかかる費用です。再診料は当院で継続して診療を受ける際(2回目以降)の診察にかかる費用です。オンライン診療の場合は初診料が253点となります。

 

〈診察時の主な加算項目〉(条件に該当する場合に追加でかかる費用)

加算項目(条件) 点数(加算) 患者負担額(約)

乳幼児加算(6歳未満の患者さん)

+75点(再診時+38点)

約40~230円の追加

夜間・早朝等加算(休日・深夜含む)

+50点

約50~150円の追加

時間外加算(時間外受付に該当)

+85点(再診時+65点)

約65~255円の追加

  • 乳幼児加算:6歳未満の患者様を診察した場合に加算されます。
  • 夜間・早朝等加算:土曜午後(12時以降)や日曜・祝日など、診療時間外に受診された場合に加算されます。
  • 時間外加算:診療時間外(当院の標榜時間外)に受付・診察を行った場合に加算されます。

これらの加算は該当条件時に基本の診察料に上乗せされる費用です。

医学管理・指導料

特定の疾患の管理指導や継続管理が必要な場合に算定される費用です。慢性疾患の管理や指導を行った際、診療内容に応じて以下の医学管理料がかかることがあります。該当する場合にのみ算定され、通常の診察料に追加されます。

項目(管理料) 点数 患者負担額(約)

外来管理加算(再診時の特別管理)

52点

約50~160円

特定疾患療養管理料(特定の慢性疾患管理)

225点

約230~680円

てんかん指導料(てんかん発作の継続管理)

250点

約250~750円

生活習慣病管理料II(生活習慣病の管理指導)

333点

約330~1,000円

薬剤総合評価調整管理料(多剤減薬の指導管理)

250点

約250~750円

  • 外来管理加算:再診時に処置や検査を行わず、問診・診察にて丁寧な管理を行った場合に加算されます。
  • 特定疾患療養管理料:脳卒中後遺症や心疾患など特定疾患をお持ちの方の継続管理を行った場合に月2回まで算定されます。
  • てんかん指導料:てんかん患者さんに対し継続的な指導管理を行った場合(月1回まで)に算定されます。
  • 生活習慣病管理料II:高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病に対し計画的な管理指導を行った場合に月1回算定されます。
  • 薬剤総合評価調整管理料:長期に多数の内服薬を服用している患者さんで、減薬の指導・調整を行った場合に算定されます。

紹介状・書類作成料

他の医療機関への紹介状作成や、訪問看護指示書などの各種書類発行にかかる費用です。必要に応じて以下の費用が発生します。

項目(書類) 点数 患者負担額(約)

診療情報提供料Ⅰ(他医療機関宛て紹介状作成)

250点

約250~750円

診療情報提供料Ⅱ(セカンドオピニオン時)

500点

約500~1,500円

訪問看護指示書料(訪問看護の指示書発行)

300点

約300~900円

∟特別訪問看護指示加算(緊急時等)

+100点

約100~300円 (追加)

  • 診療情報提供料:他の医療機関へ患者様を紹介する際に作成する紹介状(診療情報提供書)の費用です。
    • 認知症の専門医療機関へ紹介する場合や、訪問看護ステーションからの情報提供を添えて紹介する場合など、条件に応じて所定の加算が付加されます。
  • 診療情報提供料:患者様やご家族の希望で他院セカンドオピニオンを受ける際に情報提供を行った場合の費用です。
  • 訪問看護指示書料:ご自宅等で訪問看護を受ける際に医師が発行する指示書の作成費用です(急性増悪時等に特別指示が必要な場合は加算があります)。

処方箋料(院外処方せん)

院外薬局でお薬を受け取るための処方せんを発行する際の費用です。処方するお薬の数により点数が異なります。また、長期処方や後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用状況に応じて以下の加算がつく場合があります。

項目 点数 患者負担額(約)

処方箋料(処方薬1~6種類まで)

60点

約60~180円

処方箋料(処方薬7種類以上)

32点

約30~100円

└乳幼児加算(3歳未満のお子様)

+3点

約3~10円(追加)

└特定疾患処方管理加算(長期処方〈28日以上〉)

+56点

約60~170円(追加)

└一般名処方加算1(後発薬を全て使用)

+10点

約10~30円(追加)

└一般名処方加算2(一部後発薬を使用)

+8点

約8~24円(追加)

特定薬剤治療管理料1(特定薬剤投与の管理・初回)

470点

約470~1,410円

特定薬剤治療管理料2(特定薬剤投与の管理・2回目)

100点

約100~300円

  • 処方箋料:院外処方せん発行1回あたりの費用です。処方する薬が7種類以上になると点数が低くなります(患者負担も減ります)。
  • 乳幼児加算(処方):3歳未満の乳幼児に処方せんを発行した場合に加算されます。
  • 特定疾患処方管理加算:主病が特定疾患(例:脳卒中後遺症やてんかん等)の患者様に28日以上の長期処方を行った場合に月1回算定される加算です。
  • 一般名処方加算:後発医薬品(ジェネリック)の推進に関する加算です。当院が届出医療機関である場合に、処方せんを一般名で記載した際に算定されます(後発薬のみ処方の場合10点、一部後発薬の場合8点)。
  • 特定薬剤治療管理料:抗てんかん薬等、特定の薬剤について血中濃度測定を行い治療計画の調整をした場合に算定される管理料です(初回470点、2回目以降100点/月)。

注射料(注射・点滴の費用)

院内で注射や点滴を行った場合の費用です。注射の種別や投与量、年齢等によって点数が定められています。

項目(注射) 点数 患者負担額(約)

皮下注射(皮下への注射)

25点

約30~80円

筋肉内注射(筋肉への注射)

25点※皮下と同額

約30~80円

静脈内注射(静脈への注射)

37点

約40~110円

点滴注射1(乳幼児への点滴)

105点

約105~320円

点滴注射2(500mL以上の点滴)

102点

約100~310円

点滴注射3(上記以外・通常の点滴)

53点

約53~160円

└乳幼児加算(6歳未満に注射実施)

+52点

約50~160円(追加)

  • 皮下・筋肉内注射:皮膚や筋肉に薬剤を注射する場合の費用です。
  • 静脈内注射:静脈に直接注射を行う場合の費用です。
  • 点滴注射:点滴による薬剤投与の費用です。投与量や患者様の年齢により区分されています。

※上記の**乳幼児加算(注射)**は6歳未満の患者様に注射や点滴を行った際に自動的に加算されます。

検査料(血液・尿検査 等)

血液検査や尿検査など、主な検査項目の費用例です。検査内容に応じて個別の検査料がかかり、必要に応じて判断料(医師による結果判断の費用)が月1回算定されます。下記は代表的な検査の点数と患者負担額の目安です。

検査項目(種類) 点数 患者負担額(約)

血液採取(静脈からの採血)

40点

約40~120円

血液検査

血液一般(CBC:赤血球等)

血液像(白血球分類)

HbA1c(糖尿病の指標)

生化学(肝機能・脂質など)

 

146点

150点

174点

~250点

 

約150~440円

約150~450円

約170~520円

~約750円

尿検査

(定性・半定量)

(尿沈渣:顕微鏡検査)

 

26点

27点

 

約30~80円

約30~80円

尿・便検査判断料(検査結果の判読)

34点(月1回)

約34~100円

髄液検査(腰椎穿刺による採取)

260点

約260~780円

※血液検査の点数には、検査ごとの点数に加え医師による結果判断料(月1回)が含まれています。生化学的な血液検査(肝機能やコレステロールなど複数項目をまとめて測定する検査)は、検査項目数により点数が変動しますが、一定数以上ではおおよそ合計250程度が上限となります(患者負担約750円以内)。

  • 血液採取料:血液検査のために採血を行う手技料です。静脈採血の場合40点、指先からの少量採血等は6点です(6歳未満の小児の場合は採血料に+35点加算されます)。
  • 血液検査:検査内容ごとに定められた点数があります。例として、血液一般検査(赤血球や白血球数など)は146点、白血球像検査(白血球の細分類)は150点、HbA1c測定は174点となります。複数の生化学検査を同時に行った場合でも、患者様の負担が過度にならないよう点数に上限が設けられています。
  • 尿検査:尿の定性検査は26点、尿沈渣(顕微鏡検査)は27点です。また、尿や便の検査を行った場合、結果の判断料として月1回34点が算定されます。
  • 髄液検査(腰椎穿刺):必要に応じ脳脊髄液を採取する検査(腰椎穿刺)の手技料です(260点)。この検査は特殊な場合に実施されます。

画像検査料(レントゲン・CT・MRI 等)

エコー(超音波)検査やCT・MRI検査など画像による検査を行った場合の費用です。当院で行った画像検査には、撮影料のほか医師の読影・診断料および画像管理料が含まれます。以下は主な画像検査の点数と患者負担の目安です(造影剤を使用した場合や特殊な撮影を行った場合は加算があります)。

検査項目(画像検査) 点数 患者負担額(約)

超音波検査(エコー)**胸部・腹部

530点

約530~1,600円

超音波検査(下肢血管)

450点

約450~1,350円

超音波検査(頸部・体表 ほか)

350点

約350~1,050円

カラードプラ加算(血流評価が必要な場合)

 +150点

約150~450円(追加)

CT検査(単純撮影)

900~1,000点

約900~3,000円

└造影剤使用加算(造影CT撮影時)

+500点

約500~1,500円(追加)

└冠動脈CT加算(心臓CT特殊撮影時)

+600点

約600~1,800円(追加)

MRI検査(単純撮影)

1,330~1,600点

約1,330~4,800円

└造影剤使用加算(造影MRI撮影時)

+250点

約250~750円(追加)

└全身MRI加算(広範囲の撮影時)

+600点

約600~1,800円(追加)

画像診断管理加算(画像データ管理料)

120点

約120~360円

画像診断料(医師の読影・診断料)

450点 (月1回)

約450~1,350円

  • 超音波検査(エコー):頸部や腹部など、体表から超音波を当てて臓器や血管の状態を調べる検査です。検査部位によって点数が異なります。当院で行う主なエコー検査は1回あたり350~530点です(必要に応じて血流を評価する場合は+150点加算)。
  • CT検査:X線を用いた断層撮影検査です。当院のCT検査は1回につき900~1000点程度(機器の性能により異なります)です。造影剤という薬剤を用いて撮影を行う場合は+500点の加算があります。また、心臓の詳細なCT撮影(冠動脈CT)を行った場合は+600点加算されます。
  • MRI検査:磁気を用いた断層撮影検査です。1回のMRI検査につき概ね1,330~1,600点です。造影剤を使用する場合は+250点、広範囲(全身)を撮影する場合は+600点の加算があります。
  • 画像診断料・管理料:画像検査では、撮影そのものの費用に加え、医師が画像を読んで診断結果をレポートする費用(450点/月)や、画像データを電子的に管理する費用(120点)も算定されます(これらは検査実施時に自動で計上されます)。

処置・手術料

外来で行う処置や小手術にかかる費用です。傷の処置や局所麻酔、縫合などの処置を行った場合、その内容と範囲に応じて以下の費用がかかります。

項目(処置・手術) 点数 患者負担額(約)

局所麻酔注射(トリガーポイント注射 等)

70点

約70~210円

創傷処置(傷の消毒・処置)

52~275点

約50~830円

乳幼児加算(6歳未満の処置)

+55点

約55~165円(追加)

創傷処理(縫合・創の洗浄)筋肉等に達しない傷

530~1,480点

約530~4,440円

創傷処理(縫合・創の洗浄)筋肉等に達する傷

1,400~3,090点

約1,400~9,270円

創傷処理において、特に大きな頭頸部の創傷は最大9,630点(約9,63028,900円)となる場合があります。

  • 局所麻酔注射:患部に局所麻酔薬を注射する処置です。例えばトリガーポイント注射(痛みのある筋肉への局所麻酔)は1回70点になります。
  • 創傷処置:切り傷・擦り傷などの創部を洗浄し、軟膏や包帯で処置する場合の費用です。傷の大きさ(面積)に応じて52点~275点と区分されます(傷が大きいほど点数が高くなります)。※6歳未満の場合は+55点加算。
  • 創傷処理(縫合):傷が深く出血しているような場合に、洗浄やデブリ(壊死組織の除去)、縫合処置を行う初回治療の費用です。傷の深さや長さにより点数が異なります。浅い傷(筋肉や臓器に達しない場合)は530~1,480点、深い傷(筋肉・臓器に達する場合)は1,400~3,090点です。非常に大きな傷(特に頭や首で長さ20cm以上のもの)は最大9,630点となることがあります。

薬剤費(お薬代)について

診療時に使用する薬剤や処方されるお薬の費用は、その薬剤ごとに定められた薬価にもとづいて計算されます。患者様の自己負担額は保険適用範囲内で薬価の13です。薬剤料は上記の診療行為・検査料とは別途請求されます(院内で使用した注射薬や点滴薬も含め、かかった分のみ計算されます)。

例えば、薬価が1錠100円のお薬を処方された場合、患者様のご負担は1錠あたり約10~30円となります(自己負担割合が1割~3割の場合)。なお、当院では院外処方を採用しておりますので、調剤薬局でお支払いいただく薬剤費にも保険が適用されます。

現在、国の方針でなるべく後発医薬品(一般名処方)を使用することを促されております。どうしても特別な理由がない限り、当院もその方針に従わざるを得ない状況です。

オンライン資格確認等に関する加算

当院はマイナンバーカードを利用したオンライン資格確認を行う医療機関です。そのため、診療報酬上、以下のような情報システム関連の加算が算定されています。

加算項目(情報システム) 点数(初診 / 再診) 備考

オンライン資格確認等システム加算

3点 / 2点(※1

マイナ保険証利用時は1点に減算

医療DX推進体制加算 ※2

12点(~8点)

適切な体制整備時に算定

明細書発行体制加算

1点

無料で明細書交付の場合

  • (※1)オンライン資格確認等システム加算:マイナンバーカードによる保険資格確認を行った場合は初診1点・再診1点、それ以外の場合は初診3点・再診2点が算定されます。患者様の負担額は数円程度の違いですが、マイナ保険証をご利用いただくと若干安くなります。
  • (※2)医療DX推進体制加算:当院ではオンライン資格確認や電子処方箋等のシステムを導入しています。これに伴い所定の体制加算(8~12点)が算定されています。
  • 明細書発行体制加算:当院では領収書に診療明細を無料で添えてお渡ししております。この体制加算として1点が算定されています。
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